Contents: Tamura-san's Project


信心深い農民が子供を教える寺子屋に環境にやさしい太陽発電機を提供しよう

地域:ネパール
起案者:ロータスエナジー社(ネパール企業)
現地協力者: ピーター・リグズ(ロックフェラー財団)
現状:太陽発電による電化はすでに完了
予算: $1496
資金提供者:田村南栄 (写真右)(拠出済み)
プロジェクト完了後報告:ヘランブの二つの僧院に電灯が灯った日
コメント: 政府間援助はネパールの山奥にまでは達しない。慎ましい生活を送る村人達は、本プロジェクトの実施に当たっては、現地で設置作業を行う要員に宿泊施設と食事を提供して協力します。


プロジェクト案件の内容

ヒマラヤ全域にわたって、幾百もの仏教修道院が僻地に散在しています。これらの僧院は、山岳地帯にあるこららの地域社会にとっての精神生活の中心であるだけではなく、ヒマラヤ奥地では地域住民の教育のための主要な教育機関の役割を担っています。しかし、これらの地域社会やそこにある僧院には勉学に利用できる照明用の電力などはほとんど存在しないのです。これらの僧院では、通常は白灯油か木片を燈火として使っています。しかし、屋内でこの種の燃料を燃やすと、呼吸器疾患や眼病を含む数多くの疾病の原因となり、このような薄暗い燈火の下では、年配の僧侶の間で視力低下の問題を生んでいます。

タシ−チョイリン僧院とペマ−チョイリン僧院は近隣の7−8ヵ村の人々の生活の中心です。タシ−チョイリン僧院の場合は、昼間は朝の5時半から野良仕事に励み、夜には僧侶としてのお勤めをするという生活です。僧院には窓というものがないので、室内は昼までもほの暗い状態です。僧院は、仏教の季節の儀礼や幾日も続く説教を行いますが、これには何百人という村民が参加し、本堂に一度に二百人もの人達が集まる日もあります。

この二つの僧院では、現在は夜の灯りに白灯油を使っていますが、白灯油の価格と輸送費は僧院にとって大変な負担です。価格はカトマンズの二倍もするのですが、タシ−チョイリン僧院とペマ−チョイリン僧院は、ネパールが受け取る国際援助資金には何の恩恵も受けておりません。事実、僧院そのものの維持と運営は地元の村々が全部負担しているというのが実状なのです。

僧院の立地条件

この二つの僧院はカトマンズの北郊のシンフパルチョック地区にあり、車で行ける一番近いのがメラムチ村であり、約三時間のドライブです。タシ−チョイリン僧院からは徒歩で六時間、ペマ−チョイリン僧院からは八時間の歩きです。

プロジェクトの実施

本計画では、太陽発電により二つの僧院に電灯システムを提供します。ロータスエナジー社が設置に当たり、すべての部品の品質保証をいたします。設置後にはかならず再度現地での検査を実施しシステムの完全作動を確認いたします。ロータス社は、ネパールのヒマラヤ地域では65地区に550の太陽発電システムを設置するという実績を持ち、設置後の操作、営繕の技術訓練を実施しています。

各僧院には、36ワットの太陽発電パネル、毎時70アンペアで12ボルトの蓄電機、チャージコントローラー、三個のコンパクト蛍光燈ランプ、および電線その他の付帯設備が設置されます。

営繕と現地側の協力

現地の村落から現地での資材の運搬、システム設置の補助要員、および宿泊設備と食事を提供し、訓練を受けた現地の要員が基本的な営繕を行います。

本プロジェクトがもたらす利益

本プロジェクトの短期の目標は、家庭に電灯を導入して、勉学、礼拝、その他の宗教儀礼といった夜間の活動を容易にすることです。太陽電力を使った電灯の使用は、木片を燃やす場合にでる人体への煙害を防止し、燈火用の木片を作るための樹木の伐採に要する労力を節減するだけでなく、伐採による環境破壊の抑制にも貢献します。また、本プロジェクトが長期的な観点から実現を目指したいのは、ネパール、ブータン、インド、およびチベットのヒマラヤ山岳地帯に散在する多数の僧院をも対象として営業範囲を拡大することなのです。これらの僧院は多くのヒマラヤの地域社会生活の中で中核的な位置をしめていますので、まずこれらの僧院で再生可能エネルギー技術の利用に成功すれば、当然の結果として一般家庭にも再生可能エネルギー技術の利用が促進されるでしょう。そしてここまでくれば、結果として健康な生活のための条件が改善され、ヒマラヤ地方の繊細な自然環境を破壊することなしに教育や社会福祉一般に貢献できることが期待されるのです。

設置に要する時間

資金の提供時から準備を始め、作業を開始すれば、二ヶ所の僧院ともほぼ4日程度で設置を完了できる予定です。 必要経費 (NRs) 通貨換算 (USD) US$1 = NRs. 64
太陽発電システム二ヶ所 $1064
カトマンズからの運送費(ポーター二名と要員と資材運搬のバス料金) $ 32
設置作業(技術要員2名で一ヶ所4日で完了) $ 152
設置後の確認作業とプロジェクト評価 $ 112
バーチュアル財団側一般管理費負担部分 (10%) $ 136
合計 $1,496



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