世界各国の市民の地域活動を交流と協力の環で結ぶバーチュアル財団のプロジェクトです

2001年の夏にバーチュアル・ファウンデーション・ジャパンはコティマール村のタンカ仏画画工養成スクールに通信衛星地上ステーションを設置しインターネット経由で外の世界へのアクセスを確保しました。美しいタンカやチベット仏教の生んだユニークな文化を象徴する絵画作品をインターネットで『産地直売』できる環境を2002には実現します

ネパール北部に広がる
ヒマラヤ高地の僧院と寺子屋に
無公害の電灯が灯ったいま、
現地では何が必要なのだろうか

ネパール関連プロジェクト

大学・高校その他の教育機関

国際遠隔教育と文化交流/相互支援

現在進行中のプロジェクト

龍谷大学国際セミナー

ネパール僻地の若者達が伝統文化を維持しながら自分の村にとどまって生きるために始めた仏画制作の仕事をわれわれが支援しましよう
今春から再開された仏画教室が継続できる条件は、まずネパールの伝統芸術品として世界で知られるタンカを制作している画学生たちの作品で十分に市販に耐えるものをフェアーな市場価格で販売できるルート作りに手を貸すことからそれは始まります。
そのために、2002度に向けて以下の作業が進んでいます。


バーチュアル・ファウンデーション・ジャパンは、言語上の障壁から全くバリアフリーに日本語で交流ができ、インターネット環境が全くない僻地とも衛星中継で相互交信が可能になるという画期的な国際文化交流のフォラムを遂に2002の春までには、他地域に先駆けてネパールでいよいよ本格始動させます。その具体的方法については下の『ネパールの仏画教室』をクリックしてください。

インターネット/衛星経由のネパールヒマラヤの村々との対話



現在準備が進んでいるプロジェクト

[1]インターネット多言語国際交流の広場

アジア太平洋地域に住む普通の大人や子供たちのために言語障壁のない(=自国語で話せる)直接交流の場をインターネット上に作ろう。まずは、日本とアメリカとネパールから始めて、環を広げてゆきます


[2]ヒマラヤ山麓エコトレッキングツアー

お仕着せのセットツアーでは体験できないネパールの秘境ツアーに挑戦しよう


過去のプロジェクト実績

資金的支援を提供された方々:田村南栄(個人)、 市村武美(個人)、学生グループ(個人)、岡本豊・美子(個人)、加藤虎夫・尚子(個人)、国際ソロプティミスと武蔵野(組織)、久家道子エンブロイダリー(組織)、および関西諸地域の市民(個人)の皆様

プロジェクト活動レポートページ


人間と社会 − 東アジア

本財団のアジア事業の背景にある
東アジアの全体像を理解するための資料
バーチュアル財団日本連絡事務局
連絡用電子メール


日本人の国際ボランティア活動


ネパール山岳地帯の自然と生活

- November 30, 2001 -

太陽発電機を持ったいまヒマラヤの山奥の村で次に必要なものは?

ネパールのヒマラヤ山麓以北の山岳地帯では、山襞に沿って谷間から山頂近くにかけて幾百もの小さな集落があり、人々の送っている質素な生活は、各地に散在する仏教僧院を中心とした信仰生活と、山の傾斜地での畑作農業が中心となって営まれています。
タンゲン村とその僧院、それに付属する学校は、ネパールでもひときわ険しい北西部のフムラ地区の山岳地帯にあり、谷間の岩盤の絶壁を見下ろす標高3700メートルもある山肌の窪地にあります。
この地方の住民の生活は貧しく、灯油やろうそくを買う現金が無いので僧院では樹脂を多く含んだ木片を燃やして明かりをとってきました。しかし、これでは屋内に油煙がたまるので、肺病や喘息といった呼吸器疾患が多発させる傾向が過去には顕著に見られました。 フムラ地区は高山森林地帯が多いのですが、このようなわけで人の住む地域では過剰伐採による森林破壊が進み、薪集めそのものも写真でも分かるような重労働となっていましたが、一昨年の秋に千葉商大の有志学生グループが市民の皆さんと協力して『太陽発電機』によるクリーンな電力の提供に成功したのでした。
このようなわけで、昨年の8月に私達が現地を訪問した時には、近隣の大人や子供達(写真)も、この全く環境と健康にやさしい光源エネルギーが使えるようになったのを大変喜んでいるのが分かりうれしく思いました。僧や尼僧(写真)の方々が、松明の灯りに飛び込んで死ぬ虫が居なくなったのがうれしいと言われるのを聞いて、仏教文化の伝統を云々する我々日本人の日常の生活感覚との間のギャップに今更ながら驚かされたものでした。
しかし、これだけではこの地域社会の抱える問題の抜本的な解決にはならないのだという事実を痛感させられたのも今回の旅行を通じてでした。現地の若者達は、秋から春の間の、殆ど半年に近い長い冬季には全く何もすることが無く、短い夏に急な山の斜面での畑作に精出すだけでは生活が成り立ちにくいのです。 しかしそこには、息を呑むように美しく、また欧米のトレッカー達にとってチャレンジングなヒマラヤの自然の処女地があります。タンゲン村の若い人達の生活改善運動にとって、トレッキングツアーやエコツアーを地元のビジネスとしてやってみる可能性は十分にあると思われますが、何をおいても必要なのは信頼度の高い双方通信手段です。今のところ、全くの陸上の孤島であるタンゲン村ではしかし、若者が必要なスキルを身に付ける方法が全く無いのです。
そこで、バーチュアル・ファウンデーション・ジャパンでは、カトマンズ盆地の東のカブレ地区の谷間に住む人達がコティマール村に開いた仏画(タンカ)画工養成スクールで壮大な一つの実験を2001年度に実施しました。2001年度初頭には、京都の龍谷大学の学生や各地の市民有志の支援で学校は再開にこぎつけ、現在40名に近い若者がチベット仏教の仏画の画技に習得に励んでいます。この村もガス水道電気といった近代的社会インフラは絶無であり、従って直接に交信することは不可能であり、カトマンズ経由の連絡には、誰かが徒歩のトレッキングで往復に2日をかけますので早くて一週間、下手をすると返事がカトマンズ経由で返ってくるのに二、三週間もかかるのです。バーチュアル・ファウンデーション・ジャパンは、今年の実験で、この山村にアップリンク・コスト(通話料金)が事実上無料の通信衛星の地上ターミナルを設置してインターネット中継で世界と直接のリンクとアクセスを実現できるテクノロジーの確立に成功したのです。
2002年度の春までには、このプロジェクトを立ち上げ、日本とアメリカを含む世界中の各国から直接にこの仏画スクールにアクセスが可能となり、ここで画かれた曼荼羅やタンカの作品は、カトマンズの画商やギフトショップを経由せずに直接手に入れることができるようになります。
この方法で私たちはコティマール村の村おこしの助っ人の役割を果たし、村の若者の都市への流出を防ぐのに貢献し、インターネット上での直接の文化交流と物流のシステムの構築に努力し、近未来には現地ツアーに日本の皆さんに加わっていただければすばらしい体験となるではありませんか。 コティマール村のあるカブレ地区はトレッキングツアーやエコツアーには持ってこいの場所でもあります。
バーチュアル・ファウンデーション・ジャパンは、2002年度にはこのコンセプトの実現と本格的に取組みたいと考えています。 さし当たって可能となるのは、この村の公立学校(小、中、高等学校の学齢期の子供が対象)と組んで日本とアメリカの同年齢の子供や生徒たちとの直接文化交流のプロジェクトを立ち上げることです。 これが実現すれば、日、米、ネパールの3ヶ国からこのプログラムに参加する子供たちの両親や地域社会の市民の支援と参加が期待できます。21世紀を生きる若い世代に親達が託すことのできる価値と知識を提供してそれぞれの時代の生活文化の継承がその重要なテーマとなるでしょう。

平成13年12月1日 岡本 豊

本ページに掲載した写真の番号順の版権その他のソース情報:頭部カット"Nepal" published by UNIDO V.83-58103,本文の最初の3つはゥ Thomas Kelley, 、他はバーチュアル財団ジャパンが提供
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