Copyright 2009 by OKAMOTO INTERNATIONAL AFFAIRS RESEARCH INSTITUTE: Preferred Citation:Yutaka Okamoto, International History Series, East Asia - First of the Special Series on Japanese History (May 2009) 

  【事業提案#1】                                                        (to the English version)

                     集合住宅の多機能水供給システムの基本構想

                                                                                                                                                 市村武美
                                                                                                                                                 パラップグループ
                                                                                                                                                  2009年5月11日

はじめに:

生活用水、とくに飲料水に関して問題を抱えている国は数多くあります。問題は、水道施設のない地域ではとくに深刻で、健康障害を起こしているところも多い のです。

中国を初めとして東南アジア、南米、アフリカなどの国々の大都市では、公設水道施設が整っているのですが、その水道水が飲料に適しないところも多いので す。その主な理由は、殺菌に使用する塩素とその生成体のトリハロメタンの残留や、農薬、工場廃水に起因する諸有害物質、重金属や一般混濁物の除去が不十分 であることがあげられます。

そのため、飲み水としては美味しくないことや、お茶やコーヒなどの風味を損ねるだけでなく、時としては下痢など健康問題を引き起こすこともあるのです。こ のような事情を反映して、わが国においても、欧米先進国においても、さらには発展途上国においても、飲料や料理にはボトルドウオーターを使うという風潮が 世界中に広がっています。

しかしながら、その価格は一般所得層にとっては大きな負担となっており、多くの場合、水道水を煮沸して使用するのが普通です。昨今、中国だけではな、東南 アジア等の大都市でも高層集合住宅、ホテルや高層オフイスビルの建設が目立っていて、その居住者や利用者はおおむね高所得層であり、飲料には容量20リッ トルのボトルドウオーター(デカボトル)を使用していることが多いのです。

このデカボトルの水は、500mlの携帯ボトルに比べれば安いものの、水道水との比較では大変に高価な必需品となっています。しかし、そのコストの大半 は、ボトル詰めされた水の保管費とメーカーからユーザーへの配送費なのだという大きな不経済が存在しているのです。

これらの費用を節減して安価で安全、安心な水、さらに、IM-TECを主技術として他の先端技術との組み合わせで製造した多機能な「処理水」を供給するシ ステムを提供する可能性を真剣に検討し、今回その基本構想を作成しましたのでここに簡潔な説明をさせていただきます。技術面や経済性の問題は勿論、環境問 題に関連した社会性といった課題も、本提案はすべて基本的にクリヤーしており、全く新しい飲料水の供給システムの提供をその基本目標としております。


1.本システムの概要


原水(直接飲料に適さない水道水)->加圧->高層建築屋上の多機能水処理装置->密封貯水槽->高層ビル各階ユーザーというシ ステムを基本としてデザインされています。


2.現在の水道水に付加する諸機能とは


本計画の「処理水」がめざすものは次の諸点です。

1)高い評価のあるボトルドウオーターに匹敵、ないしはそれ以上に美味しい飲用水の提供

a. 残留塩素およびトリハロメタンなどの塩素生成性物質の除去
b. 硬度の調整
c. 透明でキラキラしていて、そのままで飲める

2)安全で安心な水
a. 農薬、産業廃水などに由来する有害・有毒化学物質の再除去
b. 自然界由来の有害・有毒重金属物質の再除去

c. 必要があればPHの調製

3)健康をささえる水
a. 皮膚の若返り
b. 内臓諸器官の活性化
c. 関節の若返り、筋肉の強化
d. 免疫の賦活などホメオスタシスの活性化
e. 神経系の正常化

4)環境にやさしい水
a. 洗剤使用量の削減を可能にする
b. BOD、CODの低減を実現

5)経済的で使用をお勧めできる水
a.    ボトルウオーターよりはるかに安価に提供が可能
b.    この水は、ボトルウオーターより美味で汚染の恐れが皆無


3.本システムの具現化に必要な技術の検討

1)美味しい水にする処理:すでに実績があり、公的検査機関によって確認、証明されています。
a. もっとも重要なのはIM−TECHの導入です
b. 従来技術も併用します

2)安全安心な水:       "          "
a. もっとも重要なのはIM−TECHの導入です
b. 従来技術も併用します

3)健康をささえる水:          "

4)環境にやさしい水:          "          "

                 (洗剤削減に導入技術と実証データ必要)


4.本システムの具体的実現に必要なコスト

1)原水は水道水とするため、その装置は簡易化できます。

2)本システム処理水は落差による直接給水であるので、配送費や容器代は不要です。

3)特許権の使用や、パラップ側のノウハウ提供に必要な費用や経費については、関係者の間での合意が成立すれば、IM-TECHの技術やパラップのノウハ ウを独占的に使用できます。


5.技術課題の開発構想

1)必要な技術の開発は、実用化に展開が可能な実験規模とする。

2)本システムの規模は1000リットル(1トン)/1戸/1日を目安とする。
ただし、この水量は短時間で一気に処理するのではなく、連続的に処理します。そのモデルとして、1日を10分割して、一回毎に100リットルを1〜2時間 の間に処理する計画です。一回の処理に必要な、IM-TECHその他の処理剤の量と時間を検証する必要があります。

3)この規模の実験装置をいま日本で開発する必要があります。

4)処理後の水は公的検査機関に検査を依頼し、信頼性の高いデータを準備することが必要です。

5)この開発実験にかかる費用は、100万円程度と想定しますが、実施計画をも策定してトータルの費用を算出する必要があり、そのためのデータ集積などの 費用増加分は後刻追加します。


6.ケース・スタデイ

1)本システムは、従来の水道水のビル揚水に使用する加圧ポンプと従来の貯水槽の中間に設置するため、あらたな稼動エネルギーは必要ではありません。

2)共同住宅一所帯あたりの当初の施設負担金額は3万円程度(仮定)とします。なお、施設稼動後、処理資材の洗浄交換などの毎年の負担も、システムの使用 件数が本格化した場合には同額とします。

3)このモデルは、中国上海の100戸程度の集合住宅を想定して構築されます。

4)施設作成の費用概算と取り付け工事費

(ここでは詳細の内容は省略させていただきます)


5)集合住宅の単位家族が負担する機能水の使用コスト

(ここでは詳細の内容は省略させていただきます)

この試算では、上海でデカボトル水を使用することスの1/200以下の低価格で使用が可能になります。
これに加えて、後述のように、環境面や健康面でも利用者に多くのメリットがあります。


7.本プロジェクトの事業化にいたるまでの段階

1)本構想の基本的関係者が各専門分野ごとに一層の検討を重ねる。
2)実験と実証のための具体的計画を策定する。
3)上記のパイロット機器を製作する。
4)この実験には、わざわざ江戸川の水を原水に使用する。
5)実験結果の公的検査と検討をうけ、実用化のための設計をする。
6)1号機による江戸川原水のテスト後、検査を受け必要な改良を行う。



参考事項 (本事業の推進体など)

1.本事業の実施は、新たな組織(法人)を設立して行う。
2.国内のIM-TECH技術水(別紙参照:A水)の事業も行う。
3.本構想の事業実施の対象はすべて海外諸国の市場とする。
4.パラップ計画を引き継ぎ、各種事業を展開する。
5.パラップに参加してきた専門人材・技術などの活動を引き継ぐ。
6.本事業の開拓に要したパラップのこれまでの費用を引き継ぐ。
7.事業推進に当たる専門家は常勤とする。

(uploaded on mid-afternoon, May 19, 2009)

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